2008年7月12日土曜日

言志四録

勝海舟や吉田松陰の師である佐久間象山
長岡の河井継之助の師である山田方谷
そんな巨匠のさらに師匠が佐藤一斎



当時の学会最高権威、現代でいう東大の総長のようなポジションにいて
日米和親条約の外交文章作成にも携わったらしい。
江戸後期の志ある武士に、計り知れない影響を与えた先人だ。


そんな佐藤一斎が記した『言志四録』を読み終えました。
枕元において、何度も何度も読み返すバイブルのような本。


人間として成長していくための指針が
随所に散りばめられている日本の名著ではないでしょうか。


好きな条項を一部抜粋

・春風を以って人に接し、秋霜を以って自ら粛む


・凡そ遭う所の患難変故、屈辱讒謗、払逆の事は、
 皆天の吾才を老せしむる所以にして砥礪切磋の他に非ざるは莫し。
 君子は当に之に処する所以を慮るべし。
 徒に之を免れんと欲するは不可なり。